0506「美しい日本語の辞典」

 ゆる書写ワンドロを相変わらずひっそりと続けている。
 一方で、「美しい日本語の辞典」という辞書を持っているのだけれど、その中で目に入ったものを書写してみるという試みを始めてみた。これは比較的最近(といっても二、三年程前だろうか)買った辞典で、首都編を書いている時にもいくらかお世話になったものだ。そのタイトルの通り、数々の美しい響きの日本語が収められ、眺めているだけで楽しいものだ。「後生に残したい日本語」の項目では内容問わず幅広い言葉を収録し、「自然を共として」の項目では雨・風・雲・雪・空など自然を表現した日本語が、「擬音語・擬態語」ではその名の通り数々の擬音語擬態語が載っている。ただ、一応机の右側、すぐ手に取れる場所には立ててあるものの、本格的な執筆作業より遠のいてからはあまり開くことがなかった。良い本なのだけれど手持ち無沙汰感が否めずどうしたものだろうと思っていたのだけれど、このたび久しぶりに手にとって雨の名前より「青梅雨」とその説明文や引用文を書き記してみて、すっと涼やかな水が自分を通り抜けていったような気分。紙がMDノートでほどよい抵抗感とか音とか、非常に書き心地が良くて楽しかったということもあるのだけれど、日本語とは良いものだと実感する。

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 この辞書、薄くて使いやすいしお値段も二千円+税とそれほどぶっ飛んだ値段ではないので、おすすめです。