0619「今取り組んでいる創作について」

 当初の予定だともっと具体的に進んでから明かすつもりだったのですが、思うところがあり、もうここで言ってしまおうかと思います。
 基本的にとりとめもない日常について記しており果たして創作の方は一体どうなっているのか、やっていないのか、と言われると、まあ正直なところ割とついこの間まではできていなかったんですが。
 先日のブログで書いた何を現実的なものにしつつあるのか、について。二点あります。正直ブログなんていうのはごくごく限られた誰かしか見ていないと思うので、軽いネタバレを覗く気分で読んで欲しいのだけれど。

 一つ。静寂の声の製本。
 二つ。まっしろな闇全体の加筆・修正。
 今はこの二つを同時進行で進めています。

 旧ブログで触れましたが、今年の目標は「まっしろな闇の更新」「静寂の声の製本」「まっしろな闇OPイメージの下書き」です。
 六月に入り今年も折り返し地点に入ろうとしていますが、何一つ目標は達成できていません。仕事が忙しいと言ってしまえばそれまでですが、目指すは創作と仕事の両立。現実が第一優先ではあるので趣味は二の次になってしまうのは致し方ないとしても、流石に目処を立てないままでは創作が完全に疎かになる危機感を持っていました。優先事項を大事にするのはマルチタスクをこなすうえで大切なことだけれど、好きなことはやらないと、人生きらめかない。
 なので具体的に目標を定めることにしており、六月の目標の大きな一つが静寂を本にしてしまおうというものです。
 静寂の本の進捗は、元々原稿がほぼ完成しているのが大きい。とはいえ数年前の文章になりますし読み返して加筆・修正を加え、製本用に本文ページ、中の表紙ページまでは作り上げています。印刷所についてはまったく無知なのですが、一応ワンブックスさんに頼もうと考えており、現在紙の見本を取り寄せているところです。そこまでやるべきかはやや迷いましたが、折角なので拘りたいというところもあるし、実際に手にとって確かめてみたかった。数日中に届く予定なので、それを確認次第、表紙と本文の紙を決定→背表紙の厚さが決まるので(言うてどれにしても大して変わらんでしょうが)、表紙も作成。およそラフはできておりあとはサイズをどうするかが問題なので、すぐに用意できるはず。一番の鬼門であるはずの本文が出来ているのは本当に大きい。
 旧ブログでも話したかとは思いますが、静寂の本については自分から自分へのご褒美、プレゼント、趣味を続けてきた記念品の類と考えているので、複数作る予定はありません。マイセルフワールドをとことん突き詰めていくスタイルになりつつあります。
 初めてなので不慣れなことばかりではありますが、一歩一歩実現に向けて近付いています。完成したら当ブログにも載せますので、どうぞよろしく。

 もう一つのまっしろな闇の加筆・修正について。
 これも旧ブログで触れたことですが、自サイトのまっしろな闇ページを新しくするにあたり、本文も一度テコ入れすることとしました。
 なにしろ十年近くも前の文章であり、自分でもあまりの未熟さ・恥ずかしさに読み返せない・読み返すのに無駄に時間がかかるという事態がかなり長らく続いていました。過去を振り返られる人と振り返られない人がいるかとは思いますが、私は後者のタイプです。自分の書いた文章がいつまでも自分の好みとは限らないし、創作というのはなんというか、楽しい・人生を潤す趣味であると同時に、黒歴史を量産しながら続けているものでもあるという自分のある種の戒めもあるので……。
 これだけ長く続いている作品ですので今更新規の人に開拓してもらいたいという思いからではなく(勿論読んでいただくにこしたことはありませんが)、自分が好意をもって読み返せるようにするため、また未熟と解っていながらそれを修正せずに公開しているのもどうなのかという自問自答の末それならば直すべきだろうと至ったから、というのが主な理由です。加筆・修正したいというのは何も突飛な発案ではなく、自分の中ではずっと渦巻いており、ただそれよりも前に前に書き進むことが必要だと感じていました。修正を進めている今もその後ろめたさはずっと抱えています。昨年度までの現実との戦いが終わり創作に戻り更新をしたいと豪語していながら、有り難いことに待っている人がおられながら、足踏み・寄り道どころか逆走している状態はいかがなものだろうと。
 ですが、思っていた以上にその新しい自サイト用のしろ闇ページが美しく仕上がりそうなので、それに見合うだけの本文にしたい。自サイトのページは拍手も感想欄も無い、ただの自己満足のページに過ぎません。しかし自己満足など今に始まったことではありません。
 趣味だからこそ熱心に取り組みたいし、大切なものだからこそ妥協はしたくない。黒歴史を量産しているといっても、少しでも人に見られて恥ずかしくないものでありたい。何より自分が満足するものにしたい。最初から、最後まで。
 そういうわけで、今、ウォルタ編から一話一話、苦しみながら推敲を進めています。やっているとよくわかりますが、びびるほど文の粗が目立つんですね。ウォルタが一番時間がかかります、間違いなく。なら修正後は良いものかと言われるとわかりませんが、少なくとも今の自分が納得できる形には仕上げるつもりでいます。
 前回ブログ記事で推敲について触れたのは、静寂の本文としろ闇の本文、両方です。本文では静寂はケリがついたので今は殆どしろ闇一本。
 昔の文章に愛着が無いわけではありません。未熟ではあるけれど、当時の私が作り出した本気の文章ではあるはずだから。そのありのままを完全に消してしまうのは私としても寂しいので、サイトで元の文章は残しておくつもりではあります。しかし、新しいしろ闇のページおよび各ポケモン小説投稿サイトに載せているものに関しては修正する予定です。
 これについて良いか悪いかはわかりません。いつまで読者様が待っていてくださるか、自分の創作の熱がいつまで保つかわからないのだからさっさと進めるべきかとも思いますが、一度ここまでの物語をきちんと振り返るついででもあります。
 伏線に関しては勿論余計に増やすことも減らすこともせず、昔の文章を生かしながら、より良い作品にする。
 端から見れば停滞状態であることに変わりはありません。しかし、私の中では進んでいます。後半になればそれほど手はかからなくなるだろうと自分を信頼してはいるものの、百話に目を通し一つ一つ直していく作業は小説書きを囓っている人ならばその苦労は伝わるのではないかと。無理のない範囲内で予定を立てたところかなり長いスパンでの話になりますので余計にこいつ何も創作せず日々仕事ばっかりしてるんだなと思われるんでしょうが、水面下でこつこつと進めていく予定です。その分、更新分も含めて更に読みやすく面白い読み物にしていけるように尽力いたしますので、ご理解、応援していただけましたら幸いです。

 以上の件について、ブログ以外で話すのはそれこそポケノベ掲載分等を修正する時やツイッター等に戻った時(戻るかわからないけど)になるかと思います。
 そういうわけで実は静かに野望を進めている最近です。ところで本日誕生日を迎えました。わーい。それでは皆さん、今週も頑張っていきましょう。