0318「Kindle paperwriteのススメ」

 本といえば紙のものであり、電子書籍の便利さくらいよくわかっていたのだけれどなかなか踏ん切りがつかなかったんですが、新年早々あたりからKindleを導入していました。

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 Kindle paperwhiteの防水タイプなんですけれど。
 前々から興味はあったんですけど、これの前の型は防水じゃなかったんですね。防水だったら買うかもなーと思ってたんですが、出てしまったんですよね、最近になって、防水タイプが。
 今年の目標は年100冊読むということと、あと本棚があまりにも溢れかえっててこれ以上増やしづらいということ、そこに防水タイプのKindleが発売されたというのを知ったが最後、ポチっておりました。
 便利なんですよ、これが。もうびっくりするほど。暇なのと創作をする気力が沸いてこないのでここらでご紹介したい。


①軽い
 一にも二にもこれが殆ど九割だなと思います。軽い。
 iPad miniとサイズは然程変わらないと思うんですが(iPad miniを持ってないのとサイズ比較するほど熱心ではないので具体的なところは割愛)、つまり片手で全てがまかなえる。いや、本って、そりゃ、ものに寄りますけど、基本的には重量があるじゃないですか。それが一切無い。もうね、去年秋に養生旅行と称して本を何冊も持って旅館に突入して読書・温泉三昧したことがあったんですけど、凄まじく重かったですよ、鞄。京極夏彦を買っても重さと厚みは変わらないんですよ。いや、これを導入してから読んでないですけど。京極夏彦。これが読書するのに物凄く楽で。ページを捲るスピードは多分人それぞれ許容範囲は異なるでしょうが、私は普通の紙の本を捲るのとほぼ変わらない感覚で読めています。
 寝転びながら本を読む。いつの間にか寝るまで。それが簡単にできる。就寝時の読書については多少試行錯誤してきたんですが。軽いので、仰向けになってても、横向きになっても、苦じゃないんですよね~凄いです。スマホよりライトは抑えめなので眼に然程負担もかからない。寝る前の読書が捗ります。凄い。夢のよう。
 そのへんに出かける時も文庫本の厚みと重みはまあ馬鹿にならない。正直それでもお気に入りの本は持って出たりしますが、お気に入りの本と読みかけの本の、読みかけの本が軽くて薄いKindleになるだけで全然重みが違って……ありがたい……電車移動の際もすっと出してぽちっとスイッチ入れてすっと読み始められるしスイッチ一つでオフにできるのでめちゃくちゃ便利です。機動力が高い。

②防水
 風呂で読める。台所でも読める。
 
まあ台所では大抵イヤホンで動画見てることが多いんですけど。
 風呂で読める。まあ、防水スマホ使ってる人だったら最早スマホでその恩恵を受けられるんですけど、私はiPhone6sなので防水が実装されていないんですね。風呂に持ち込む時はジップロックに入れていじってるんですけど。
 多分読書時間をこれまでと比較してやたら増やせているのはこの風呂で読んでるのが一番大きいと思う(次点で寝る前)。
 水滴にけっこう反応するので勝手に操作されてページ進んだりフォントサイズが変わったり勝手に選択されたり水滴や湯気で若干見えづらいという欠点はあるんですが、個人的には許容範囲です。風呂で楽に読めるメリットに比べれば。軽いですしね(何度でも言う)。
 生活環境においてもう一つの水回りである台所でも読めるというのも、私はやってないですけど、料理本をDLしたらけっこう便利だと思うんですよね。私のような一人暮らしワンルームの台所はめちゃくちゃ狭いので特に。ただモノクロなのでカラフルな写真が満足に見れなくなるという欠点はありますが……このあたりはiPadの方が数倍上手をいくだろうなという気はしています。
 この防水機能があるから購入に踏み切ったので、今のところは満足しています。

③辞書機能がついてる
 これが便利なんですよ。
 正直スマホに比べればタップによる文章選択機能はあまりにも酷いんですが(これは今後向上していただくことを期待したい)、単語程度ならただ長押しするだけで大体うまく反応してくれます。で、搭載されている辞書に載ってる単語であれば検索かけてくれるんですね。これね、便利です。私みたいに語彙力が無い人間は、本を読みながらこの単語ってどういう意味だ? という言葉に沢山巡り会うんですよ。スマホで軽く調べたりもしますが、それすら面倒臭いのと、熱中しているとあまりページから眼を離したくない瞬間とかも、あるじゃないですか。知らない言葉に出会っても前後の文脈からなんとなく意味は理解できたり、その単語が理解できずともおおよそ流れは把握できることも多いので、なあなあで読み進めることしばしばな人間なんですが、読みながら、画面はそのままで、お手軽に辞書検索できるんですよ。無知な人間に優しい……。あと選択した文章をメモとして保存できる。この文章いいな、を付箋とか書き込み無しで保存できる。選択機能が酷いので苛々しますが。いいなと思った文章は手帳に書き込むタイプの人間なので、書き込む手間が削減されます。それでも書いたりするけど。
 小説書くのに使ってるポメラDM100くんも国語辞書が搭載されていて実にお世話になっており、辞書搭載機には常にお世話になっています。

④現実の本が増えない
 図書館で借りればええやんという話でもありますが。
 それでも増えたりするんですけどね。本屋に行くとついね、買ってしまうんですよね。でも今Kindleで買ってる分をもし紙の本で購入していたとしたらまた凄まじいことになっていたことを考えるとね、馬鹿にならないんですよね。
 それでも買うんですけどね、紙の本。十二国記は背表紙での並びが美しいというのと、現実問題アマゾンストアで電子書籍として売られていなかったということがあるので、そういうこともあります。だいぶ電子書籍も充実してきているのですが、なかなかすべての本が電子書籍でまかなえるとは、到底思えないですしね……逆に廃刊になった本が電子書籍で復活したものもありますし、一長一短です。

Wi-fiさえあれば1クリックで買える
 これはメリットでありある意味デメリットでもあるんですけど。マジ、恐ろしいです、電子書籍。気付いたらけっこう引き落とされたりしますもん。私は本に関しては財布ゆるゆるになるうえあまり後悔しないタイプなのですが、それでも恐ろしいなと日々思います。あんまり漫画には手をだしてないんですが、漫画もこれで本格的に読むようになったら目まぐるしい勢いで金が飛ぶでしょうね。元々は漫画が一番本棚で嵩むので(連載ものは巻数が増えるからね、仕方がないね)漫画を読めれば一番いいと思って買ったものの、そこには踏み出せない恐怖感。
 ただ、もうね、楽なんですよね。本屋、好きですよ。図書館、好きですよ。大好きです。これからも行きます。けどね、1クリックで、今読みたい、続きを読みたい、次の本を読みたい、を手軽に叶えられるスピード感は、凄い。
 未知との出逢いをしようと思ったら本屋や図書館には負けるかなーと思いますけど、「これを読みたい」と具体的に決まってて、アマゾンストアに電子書籍版があれば、けっこう電子書籍で読むようになりました。本屋で見かけて、家に帰ってKindleでDLしたりもする。便利な世の中になったものだ……。

⑥読書に集中できる
 スマホのアプリでKindleならあるじゃないですか。Kindleに限らずいろんな電子書籍があるじゃないですか。あらゆる面で、スマホの方がすっすっとスムーズに動くのでめちゃくちゃ便利だったりしますよ。
 でも通知が無い、ゲームも無い、ラインも無い、純粋に文章のみ。集中できます。私はかーなーりー集中力欠きやすいタイプなので、漫画より集中力を必要とする(個人的にはそう思ってます)文章は他に何も無い電子書籍専用リーダの方が圧倒的に良いです。スマホでするする読めてたら買いません。


 ぐらいが、私がKindleで特に良いなあと思った点かなあ。
 勿論、メリットばかりじゃないですよ。
 ページを捲る感覚は、もちろんタブレットにありません。厚みだって、重みだって、良さの一つだったりする。装丁は、電子書籍で味わえるはずがない。紙の醍醐味は、失われる。
 あと、とても思うのが、「このページに戻りたい」や「あの文章どこだっけ」でページをぱらぱらと捲ってすぐに戻れる感覚は、どうしても電子書籍にはありません。これが一番、デメリットですね、私にとっては。そのための栞機能やメモ機能でもありますが、それで全てをカバーできるわけじゃない。ふと、あの場面のあたりを読み返したい、という望みは大体叶いません。この点の機動力は紙が圧倒的に強いです。なので、これは何度か読み返したいな、ぱらぱらと気軽に捲りたいなと思う本は、結局紙で買い直しています。その点、十二国記はたとえ電子書籍で買ってたとしてもどうせ紙で買ってたでしょう。
 紙の良さと電子書籍の良さはそれぞれあるので、一概にどちらが良いというのは、結局言えないんですけれど。
 ただ、Kindleを導入したことで読書量が格段に増えたのは間違いないし(現時点今年に入ってから読了した本の約六割は電子書籍)、読書という娯楽をもっと楽しめている。
 紙と電子書籍。選択肢が増えたこと。選ぶのは、読み手の問題。結局、紙と電子書籍、同時進行で読んでいるような現状です。
 そういうわけで、今日も読書ライフに勤しんでいると。
 Kindle paperwrite、いいですよ。お値段をどう思うかは人の価値観によるのでなんともいえないですが、読書が好きな方なら買って損は無いんじゃないかと!

 ずらずら書いてたら四千字に到達していた。
 終わり。