1201「11月読書記録/11月後半の執筆記録と執筆の個人的話をちょっと」

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 11月が終わりました。計10冊!
 2019年が始まった頃は100のページが埋まることが怪しかったのに、新しくページを作ることとなりました。ぱちぱち。
 記録の良いところは、数字が明らかになる点、何を為したのか・或いは為せなかったのかがはっきりと明白になる点ですよね。元々好きなんですが、たいてい途中で飽きてこうして1年間ずっと記録を続けられることは珍しい。
 11月頭で目標としていた100冊目には到達しましたが、その100冊に至るまでではamazon unlimited readingの短編作品なども含まれているので、それを1冊と数えて良いものか怪しさがありました。しかしこうして109まで来るとそれを含めてもきちんと達成したと言って良いでしょうということで、安堵しています。
 さて、そんな11月ですが、わかりやすいまでに凪良ゆう作品が途中から連なっています。そもそもの出自がBL畑の作者なので見事なまでにどれもBLノベルで、ブックオフであるものとりあえず買ってたんですが(しかしまだまだ作品はある。息の長い作者は作品が多くて嬉しい)、引くほど好きというか、自分の琴線に触れていくので読み始めたら止まらなくて……。言うてさほどこの畑に詳しいわけじゃないのですが、ただメインの二人の単純な関係性ばかりにフォーカスが当てられるのではなく、それぞれの人生観だったり、生活だったり、恋愛だけではないその人の生き様や、それが二人だけではなく二人の周りの人間もきちんと描かれていて、人生って一人でも二人でもなく沢山の人間で構成されて作り上げられていくというのが表現されている気がして。BLなんですけどBLという枠にはまらないストーリーの広がり方が大好きなんですよ~!丁寧なんですよね……。文体が読みやすいのでするするするっと進んでしまうんですが、あーここ好き!という表現にも出会って増える付箋(最近付箋を付けながら読むようになりました)。好き。
 12月3日に一般文芸で出る新作も楽しみです。

 凪良ゆうばかりではなく、そういえば何も言えていなかった、十二国記の新刊。読まれましたでしょうか?
 もののけ姫ではないですが、静かに、強い声で、強い視線を以て、「生きろ」と訴えかけてくるような物語だったように思います。あんな困難な状況にぶちあたっても尚、諦めない誰かがいて、崩れそうになっても、絶望的であっても、苦しい今生の別れがあっても、ふるいにかけられながら己の力で生き延びた人達が、耐えがたきを耐えながら行動し、劇的な展開へと流れていく。最終的に待ってるのは恐らく希望だと信じていても、いつまでこの泥沼は続くのかと思いながら、それでも一つ一つ希望が見えては、また泥沼に突っ込んで、また一筋の希望が、とそれを繰り返して、上げて落とし上げて落とし……読み手はその激流の中に身を投じ見守るしかない。
 堕落や思考停止は滅びの一途を辿るのみ。それは酷く恐ろしい。
 生きる彼等も、死にゆく彼等も、それは天に定められた運命ばかりではなく、己自身の力を強く持つ者が輝くのだと、世界を動かすのだと……。
 面白かったです。読んでいない方は是非。

 獣の奏者は、読みたい読みたいと思いながら五、六年くらいずっと本棚のお局と化していました。新しい本を仕入れつつ積み本も読めるのが理想で、この度漸く読み始めました。ここまで長かった。きっかけがあったわけではないですが、読み始めればやはり止まらず。
 強い興味関心と共に言葉の通じぬ獣と真摯に向き合い、政治も絡ませながら、ただの生き物との成功ハートフルストーリーで決して終わらせない重い展開。うーん、なるほど、とかなんだとか思いながら、埃を被った本はやっと日の目を見て、個人的な参考文献に昇華されていったのでした。面白いなあ。
 文庫版の三・四巻と外伝まで買っていてちまちまと読み進めていますので、もう暫くは楽しめそうです。

 そんなこんなでいよいよ残り一ヶ月ですね。
 最後に読みたい本は決めていますが、今日も本屋に行くとまた読みたい本がたくさんあって……。つい先日ブックオフで大量に仕入れた積み本の数々があるので自制しましたが、どれだけ読んでも読みたいものが出てくるのは幸せなことです。
 12月はひとまず仕入れた本を読んで、宮沢賢治を読んで、来年はどんな本を読みたいか、ジャンルに拘らず、また一から考えていきたいですね。
 楽しみだなあ。


 *

 創作の話。

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 先日のブログでも少し話題にあげたんですが、創作をがっつりしようしようと思いながら怠けていたので、1日1000字書けば一週間で7000字は稼げるということで、毎日執筆して字数を記録するということを11月の後半から始めてみました。1000字という目標は早々にやめて1字でもいいからできるだけ毎日書くというゆるやかな心持ちでやり始め、2週間ほどやってみました。それが写真の通りです。
 飲み会などで帰宅が遅くなった時もありましたが、概ね毎日書けて、最終的に14000字ほど、なので平均すれば1000字/日で書いた計算になります。ほんの少しだけ進んでも、そのほんの少しはきちんと階段の一段一段をのぼった証になるんだな。
 読書もゲームも仕事関連の勉強も、やりたいことはたくさんあります。創作一本をやろう!という瞬間もあれば、他をやりたい、という瞬間も当然存在します。その中で、執筆が習慣化して、コンスタントにやれるようになれば楽になる。
 仕事や日常生活を含めて様々なタスクがある中で、続・キリ編を今年中に終わらせるという目標の達成は難しいかもしれません。しかし手元でどれだけ終わらせられるかはまだ分かりません。年の瀬が近付いています。残り一ヶ月で無理矢理どうにかするというより、新年で良いスタートを切って、こんな自分でありたいという理想に近付くために準備を兼ねた一ヶ月にできたらいいと考えています。特に創作という趣味は、二次創作かどうかはともかくこれから何十年とずっとやっていきたいと今は思っているから、何十年と生きていけば自然とライフスタイル・ライフステージが変わっていく中、習慣してしまうことに関して早いに越したことはありません。
 自分は何をしたいか。何を為したいのか。どんな自分になりたいのか。どんなものを形にしたいのか。思い浮かぶ中で、外すことのできない小説というライフワークと、バランス良く付き合っていきたい。まっしろな闇を大切にしていきたい。
 決して字数が全てではありませんが、字数は進捗を確認するうえで解りやすいので、このカレンダーは12月も続ける予定です。
 これも、1年、読書記録のように続けたら、1年間どれだけ進んだかが解るんだなあ。それってすごく面白いと思いませんか?やりたいなあ。やってみたい。来年はそうしたい。

 もう一つ、小説執筆をうまいこと生活の流れに組みこむために、以前ツイッターで何回か人を募ってやっていた「作業会」を復活させたいなあという思いがあります。
 不定期に私の気分でやっていましたが、週一ペースとか二週に一回とか、勿論参加は自由で、私も用事があって日がずれることはあるだろうけど。学生のサークルのようなイメージで、楽しいことをゆるく、でもやるならしっかりやる、のスタンスで。習慣化という観点から言えば週一くらいでやるのが理想ですが……毎週日曜とかね。そういう風に定期的なものにしてもいいんじゃないかと考えています。
 定期的にするのなら、新しくそれ用のアカウントを作ってもいいな。勿論本垢でもいいですし人を集めるという観点から言うと本垢の方が可能性あるんですが、本垢はこうして急に飛ぶことがあるので(笑)自分にとっても良い案かもしれない。作業会自体はスカイプでやるけど、タグを作って、スカイプは抵抗あるけどツイッター上で参加するとかもできるようにしたりとか。基本的にツイッター自体が作業の妨げと考えているので、募集はツイッターでやっても、メイン会場をツイッターにしようとは考えていませんが。
 まあ、この引き籠もり具合で果たしてそんなことができるのか。
 そもそもこれだけツイッターから離れている中、人が集まるかが果てしなく怪しい。私自身はだいぶツイッター世間から隔絶した地点にいる中で。
 でも集まらない時があってもいいし、集まる時があったら嬉しい。作業をしたいという人が来てくれたらそれで大丈夫。
 甘い考えかもしれませんが、明るい、とまでは言わずとも、陽か陰かでいえば陽のエネルギーがうまいことはたらいて、それぞれ良い方に作用していって、ゆるすぎずきつすぎず切磋琢磨できるような、お互い何かをきちんと褒めて、認めて、自分自身のことも認めてあげられる、そんな創作の場があったら、と漠然なイメージで考えていて。この界隈って、私もめちゃくちゃそうだけど本質的には陰の人だらけだと思うので、陰が陰に作用しちゃうとどこまでも陰に深くずぶずぶ陥っていってしまうんですよね。なんというか、そう、いろんな場所が生まれたらいいと思う。呼吸をしやすい場所にいたらいいし、それは人それぞれだし、状況によっても変わる。何が良いとか悪いとかではなく、物事に良い点と悪い点があるのは必定。だからこそ、いろんな場所ができたらいいし、自分のためでもあるんですが、前述した自分にとっての理想の場所、自分にとって前向きに物事をやれる場所が、誰かにとっても楽しくやれて、そして成長したり向上したり前に進んだりする場所であったら、すごく、素敵じゃん!と思うんです。作業会は、人とやるけど、闘う相手は自分自身であって、一緒にいるのは、仲間であり時に良き好敵手、という、イメージなんですけど!来てくれる誰かと、一緒にそういう空気を作り上げられたら!いいと!思うんですよね!
 もしかしたら私が知らないだけで、あるいは私がいない間にそういう場所は作られているかもしれませんが……。
 まあ、創作カレンダーにしろ手帳にしろ料理にしろなんにしろ、今ちょっとした新しいことに対し挑戦的というか、前向きなベクトルがはたらいているので、その勢いのままにやっている感はあります。一度冷却する必要はある気はしています。一時のテンションかもしれない。ただ、もしかしたら、12月のどこかで久しぶりに募集をかけるかもしれません。かも、しれません。わかりません。でもやりたい思いはある。お、なんかちょっとだけツイッターに対して前向きじゃないか。うまく付き合っていきたいですよね、SNS

 さあ、2019年も大詰め!できるだけ年末を後悔しないように、一日一日を大切にしていけるように。生きていきましょ。
 ここまでありがとうございました。