0526「夜風に当たりながら」

 五月とは到底思えない猛暑日が続いていますが、皆様体調は大丈夫でしょうか。
 一昨日くらいから急に真夏の気温になってますが、私はそうは言っても空調のきいた室内でばたばたとしているので三十五度だの何だのという異常気温をまだ自分の肌で実感しておらず、ただ朝歩いているだけで汗が滲むのでその気配は感じています。
 けど、まだ湿気がついてきていないし、夜は過ごしやすい風が吹いている。熱帯夜じゃないあたり、まだ夏は来ていないのだと実感します。
 カーテンを閉めて窓を開けながら水を飲みつつそのすぐ傍でこれを打っているのですが、カーテンの裾が揺れてその下から流れ込んでくる冷たい空気がお風呂上がりの火照った身体に気持ち良く沁みます。仕事やなんやらで疲れた身体や心にちょうどいい。
 いつまでもこんな心地良い風が吹いていたらいいのに。
 地球を纏っている分厚い温室効果ガス(あくまでイメージの話です)にぷすっと穴を開けて、風船のようにその内側にたまった熱を宇宙空間に放出できないものかと(あくまでイメージ略)長いこと想像しているのですが、そういう風にはいかなくて、どうやら確実に地球は風邪引いて熱を出しているんだなと。スケールが大きすぎる。最早どんな異常気象が起きても当たり前になってる。
 怖いですね。
 夏という情景やイメージを愛しておりますが、ここ最近の異様なまでに肌に突き刺さる凄まじい太陽光の強さや籠った空気には辟易してしまいます。納涼という趣深い概念をぜひ返して欲しい。
 しかしそうはいっても季節は巡るし、今年の梅雨や夏は一体全体どうなってしまうのか想像もつかないけれど、体調管理だけはしっかりしたい五月末。皆さんもどうぞ水分補給はしっかりして気をつけてくださいね。ほんとうに。

 とりとめもないお話でした。久しぶりにポケモンBWのBGMを聴きながら。
 それにしても本当に涼しいです。夜は。
 だいぶ部屋が換気されたような気がするので、ゆったり好きなことをして過ごします(訳:明日は休み)。

0430「平成」

長いようで短かったような気がする。

私はどちらかというと過去を振り返りたくない人間で、遥か彼方に戻れば保育所時代、直近で言えば大学時代、そういった社会人に至るまでにどこか属していたコミュニティのいつの時代も戻りたいとは一切思わない。その時々で出会ってきた人で今も合流している数少ない友人はいるし、刹那的で楽しい思い出もあるのだが、どうにも根がネガティブなのでどうしても後悔や漠然とした苦味ばかりが目立ってしまいその時に感じた苦労をもう一度繰り返したくないという気持ちに呑み込まれる。苦しみながらどうにか終わらせてきたものを何故もう一度経験したいなどと思うか。過去に戻っても同じ思いを味わう自信がある。私は今が一番とまでは言わないけれどとにかく過去には戻りたくない。その思いに突き動かされるように今を生きている。失ったものを取り戻したくなることもあるが、所詮失ったものはたとえ何度やり直しても失うことになるのだと思う。過去は変えられないが今は多少変えられる。

けれど過去がなければ今はなく、過去がなければ未来もない。過去に出会ってきたものや過去にぶつかってきたものが今の人生を形成していることには変わらない。

この三十年に駆け巡ったニュースのまとめを見て、実に濃い三十年だったのだなと思う。バブルは崩壊したけどなんとか楽しさを見出そうとしていた。日本は戦争にこそ参加しなかったけれど、周囲は戦争をしている。ベルリンの壁だって破壊されたのはつい平成の話だった。多くの災害に飲み込まれた。ビルに飛行機が突撃した。恐ろしいほどのスピードで技術は発達し、元年にはネットのかけらもなかったはずだろうが、終わりぎわではネット社会と化し誰もが掌にそれを握り締め園児ですらYouTubeで育ちiPadを操っている。これ以上どう育つのだろう。どのように進化していけるのだろう……問題を抱えたままで。

戻りたくはない時代。楽しくてでも苦い時代。未来に大した希望を見出せず今を生きることにただ精一杯だ。だけど何故か漠然とこの生きている間に出会ってきたものや人に対して、今この時でよかったなと思うことがある。今この時。天皇崩御でない形で元号が変わろうとしている。日々は変わらないが、生きたまま時代が変わる。新しい意味を与えられた言葉が誕生し一般化されていく。華やかな願いとは裏腹にきっと息苦しい困難な時代になることを覚悟しなければならない。仕事をしたりネットにどっぷりと浸かった生活をしていると、結局、人と人との繋がりとかいう、誰とも簡単に繋がれてしまうからこそ希薄になりつつあるそういったものが鍵になる予感もしている。

しかし、ただ元号が変わるということでこれだけお祭り騒ぎになるのだから結局日本人て能天気でおしあわせな民族で、そういうところがお茶目でいいところ。

ただ一つ確かなのは、同じ時代に出会って今も付き合っているような貴重な存在は愛すべきだということだ。

さよなら平成、私たちの象徴。ありがとう、この時代に出会った人たち、ものたち。過去は消えていく。どうやら私も生きたまま一つの区切りを超えられるらしい。直接戦禍に巻き込まれることのない平和な時代に生まれたことは本当に幸福なことだ。平和ぼけを自覚して思う。私の、そしてあなたの未来を豊かにできるのは自分自身だけだよ。

0318「Kindle paperwriteのススメ」

 本といえば紙のものであり、電子書籍の便利さくらいよくわかっていたのだけれどなかなか踏ん切りがつかなかったんですが、新年早々あたりからKindleを導入していました。

www.amazon.co.jp

 Kindle paperwhiteの防水タイプなんですけれど。
 前々から興味はあったんですけど、これの前の型は防水じゃなかったんですね。防水だったら買うかもなーと思ってたんですが、出てしまったんですよね、最近になって、防水タイプが。
 今年の目標は年100冊読むということと、あと本棚があまりにも溢れかえっててこれ以上増やしづらいということ、そこに防水タイプのKindleが発売されたというのを知ったが最後、ポチっておりました。
 便利なんですよ、これが。もうびっくりするほど。暇なのと創作をする気力が沸いてこないのでここらでご紹介したい。


①軽い
 一にも二にもこれが殆ど九割だなと思います。軽い。
 iPad miniとサイズは然程変わらないと思うんですが(iPad miniを持ってないのとサイズ比較するほど熱心ではないので具体的なところは割愛)、つまり片手で全てがまかなえる。いや、本って、そりゃ、ものに寄りますけど、基本的には重量があるじゃないですか。それが一切無い。もうね、去年秋に養生旅行と称して本を何冊も持って旅館に突入して読書・温泉三昧したことがあったんですけど、凄まじく重かったですよ、鞄。京極夏彦を買っても重さと厚みは変わらないんですよ。いや、これを導入してから読んでないですけど。京極夏彦。これが読書するのに物凄く楽で。ページを捲るスピードは多分人それぞれ許容範囲は異なるでしょうが、私は普通の紙の本を捲るのとほぼ変わらない感覚で読めています。
 寝転びながら本を読む。いつの間にか寝るまで。それが簡単にできる。就寝時の読書については多少試行錯誤してきたんですが。軽いので、仰向けになってても、横向きになっても、苦じゃないんですよね~凄いです。スマホよりライトは抑えめなので眼に然程負担もかからない。寝る前の読書が捗ります。凄い。夢のよう。
 そのへんに出かける時も文庫本の厚みと重みはまあ馬鹿にならない。正直それでもお気に入りの本は持って出たりしますが、お気に入りの本と読みかけの本の、読みかけの本が軽くて薄いKindleになるだけで全然重みが違って……ありがたい……電車移動の際もすっと出してぽちっとスイッチ入れてすっと読み始められるしスイッチ一つでオフにできるのでめちゃくちゃ便利です。機動力が高い。

②防水
 風呂で読める。台所でも読める。
 
まあ台所では大抵イヤホンで動画見てることが多いんですけど。
 風呂で読める。まあ、防水スマホ使ってる人だったら最早スマホでその恩恵を受けられるんですけど、私はiPhone6sなので防水が実装されていないんですね。風呂に持ち込む時はジップロックに入れていじってるんですけど。
 多分読書時間をこれまでと比較してやたら増やせているのはこの風呂で読んでるのが一番大きいと思う(次点で寝る前)。
 水滴にけっこう反応するので勝手に操作されてページ進んだりフォントサイズが変わったり勝手に選択されたり水滴や湯気で若干見えづらいという欠点はあるんですが、個人的には許容範囲です。風呂で楽に読めるメリットに比べれば。軽いですしね(何度でも言う)。
 生活環境においてもう一つの水回りである台所でも読めるというのも、私はやってないですけど、料理本をDLしたらけっこう便利だと思うんですよね。私のような一人暮らしワンルームの台所はめちゃくちゃ狭いので特に。ただモノクロなのでカラフルな写真が満足に見れなくなるという欠点はありますが……このあたりはiPadの方が数倍上手をいくだろうなという気はしています。
 この防水機能があるから購入に踏み切ったので、今のところは満足しています。

③辞書機能がついてる
 これが便利なんですよ。
 正直スマホに比べればタップによる文章選択機能はあまりにも酷いんですが(これは今後向上していただくことを期待したい)、単語程度ならただ長押しするだけで大体うまく反応してくれます。で、搭載されている辞書に載ってる単語であれば検索かけてくれるんですね。これね、便利です。私みたいに語彙力が無い人間は、本を読みながらこの単語ってどういう意味だ? という言葉に沢山巡り会うんですよ。スマホで軽く調べたりもしますが、それすら面倒臭いのと、熱中しているとあまりページから眼を離したくない瞬間とかも、あるじゃないですか。知らない言葉に出会っても前後の文脈からなんとなく意味は理解できたり、その単語が理解できずともおおよそ流れは把握できることも多いので、なあなあで読み進めることしばしばな人間なんですが、読みながら、画面はそのままで、お手軽に辞書検索できるんですよ。無知な人間に優しい……。あと選択した文章をメモとして保存できる。この文章いいな、を付箋とか書き込み無しで保存できる。選択機能が酷いので苛々しますが。いいなと思った文章は手帳に書き込むタイプの人間なので、書き込む手間が削減されます。それでも書いたりするけど。
 小説書くのに使ってるポメラDM100くんも国語辞書が搭載されていて実にお世話になっており、辞書搭載機には常にお世話になっています。

④現実の本が増えない
 図書館で借りればええやんという話でもありますが。
 それでも増えたりするんですけどね。本屋に行くとついね、買ってしまうんですよね。でも今Kindleで買ってる分をもし紙の本で購入していたとしたらまた凄まじいことになっていたことを考えるとね、馬鹿にならないんですよね。
 それでも買うんですけどね、紙の本。十二国記は背表紙での並びが美しいというのと、現実問題アマゾンストアで電子書籍として売られていなかったということがあるので、そういうこともあります。だいぶ電子書籍も充実してきているのですが、なかなかすべての本が電子書籍でまかなえるとは、到底思えないですしね……逆に廃刊になった本が電子書籍で復活したものもありますし、一長一短です。

Wi-fiさえあれば1クリックで買える
 これはメリットでありある意味デメリットでもあるんですけど。マジ、恐ろしいです、電子書籍。気付いたらけっこう引き落とされたりしますもん。私は本に関しては財布ゆるゆるになるうえあまり後悔しないタイプなのですが、それでも恐ろしいなと日々思います。あんまり漫画には手をだしてないんですが、漫画もこれで本格的に読むようになったら目まぐるしい勢いで金が飛ぶでしょうね。元々は漫画が一番本棚で嵩むので(連載ものは巻数が増えるからね、仕方がないね)漫画を読めれば一番いいと思って買ったものの、そこには踏み出せない恐怖感。
 ただ、もうね、楽なんですよね。本屋、好きですよ。図書館、好きですよ。大好きです。これからも行きます。けどね、1クリックで、今読みたい、続きを読みたい、次の本を読みたい、を手軽に叶えられるスピード感は、凄い。
 未知との出逢いをしようと思ったら本屋や図書館には負けるかなーと思いますけど、「これを読みたい」と具体的に決まってて、アマゾンストアに電子書籍版があれば、けっこう電子書籍で読むようになりました。本屋で見かけて、家に帰ってKindleでDLしたりもする。便利な世の中になったものだ……。

⑥読書に集中できる
 スマホのアプリでKindleならあるじゃないですか。Kindleに限らずいろんな電子書籍があるじゃないですか。あらゆる面で、スマホの方がすっすっとスムーズに動くのでめちゃくちゃ便利だったりしますよ。
 でも通知が無い、ゲームも無い、ラインも無い、純粋に文章のみ。集中できます。私はかーなーりー集中力欠きやすいタイプなので、漫画より集中力を必要とする(個人的にはそう思ってます)文章は他に何も無い電子書籍専用リーダの方が圧倒的に良いです。スマホでするする読めてたら買いません。


 ぐらいが、私がKindleで特に良いなあと思った点かなあ。
 勿論、メリットばかりじゃないですよ。
 ページを捲る感覚は、もちろんタブレットにありません。厚みだって、重みだって、良さの一つだったりする。装丁は、電子書籍で味わえるはずがない。紙の醍醐味は、失われる。
 あと、とても思うのが、「このページに戻りたい」や「あの文章どこだっけ」でページをぱらぱらと捲ってすぐに戻れる感覚は、どうしても電子書籍にはありません。これが一番、デメリットですね、私にとっては。そのための栞機能やメモ機能でもありますが、それで全てをカバーできるわけじゃない。ふと、あの場面のあたりを読み返したい、という望みは大体叶いません。この点の機動力は紙が圧倒的に強いです。なので、これは何度か読み返したいな、ぱらぱらと気軽に捲りたいなと思う本は、結局紙で買い直しています。その点、十二国記はたとえ電子書籍で買ってたとしてもどうせ紙で買ってたでしょう。
 紙の良さと電子書籍の良さはそれぞれあるので、一概にどちらが良いというのは、結局言えないんですけれど。
 ただ、Kindleを導入したことで読書量が格段に増えたのは間違いないし(現時点今年に入ってから読了した本の約六割は電子書籍)、読書という娯楽をもっと楽しめている。
 紙と電子書籍。選択肢が増えたこと。選ぶのは、読み手の問題。結局、紙と電子書籍、同時進行で読んでいるような現状です。
 そういうわけで、今日も読書ライフに勤しんでいると。
 Kindle paperwrite、いいですよ。お値段をどう思うかは人の価値観によるのでなんともいえないですが、読書が好きな方なら買って損は無いんじゃないかと!

 ずらずら書いてたら四千字に到達していた。
 終わり。

 

douga no koto

 

 そういうわけで。
 2/22になんとか無事にアニメ風PV動画のおよそOPサイズ版をあげることができました。
 これについてなかなか込み入った話ができなかったなーと思うんですが、時間が流れていくほどに現実とかその他の娯楽とかに現実とかに揉まれて熱が少しずつ冷めていって、細かくここはこう!ここはこういう思いで!とかきちんと語る気力が失われていく感じがありまして。
 まあそういう制作的な裏話というのは流れていってあっという間に消費されていくツイッターでやっていけばいいと今は思っています。だからここには、この動画を作って、だいぶ完成に近付いた時に感じたことを簡単に自分メモも兼ねて残しておきます。

 まっしろな闇は、POKENOVELでも自サイトでも、白背景に黒文字のみの、ごくシンプルなページにしています。それはタイトル等から彷彿されるイメージを重要視しているからです。
 “It’s white. However, it’s dark.”
 プロローグに載せている文章。自サイトの長編ページの表にも、この文章を掲げています。
 だからか、この物語にはどこか白とも黒とも、無色ともいえる、とにかくごく限られた色の世界のイメージがあって、それはこれが小説であって、文字で作られている世界であるということも起因していました。
 これから言うのはごくごく、当たり前のことなのですが。
 今回動画を作るにあたり、キャラクターに色をつけ、背景をつけ、加工したり、動かしたり、ある程度本編で実際に起きたこととは異なっていても、物語そのもののイメージにはできるだけ忠実に作っていました。理想が無駄に高いために追い込まれてもいました。
 背景も一通り描き、動きも増やし、2/22の直前のあたりで、もういつでも出せる、本当に完成が近い、と確信を得た頃に。ふと。
 動画を見返して、繰り広げられる色鮮やかな世界。自分で作ったものだというのに、それは自分の脳内に描いていたものを形にしたはずだというのに、何故だか衝撃を受けて。
 緑の森の中に溶け込むクロ。揺れる炎。笑うラナ、セルド。飛び散る血。夏の空、入道雲。少年少女と彼等のポケモン達。クロの脳裏に過ぎる記憶。夕陽の眩いトレアス。眼を合わせ、額を重ねて心を通わせるクロとラナ。同じ髪色を持つ母と娘、どちらの隣にも寄り添うブラッキー。見上げて、暗闇。黒の団を前に、膨らませる炎のイメージ。正面を見据える深緑。火閃。展開される戦闘描写、火炎放射、銀色の風、火閃の炎。背中を合わせるクロと圭、緑とオレンジ、火閃と五月雨。ネオンライトの輝く首都の上空、夜中に嗤う真弥。念力を発動させ、今の主を守るように前に立つエーフィとブラッキー。その背後、栗色の髪を揺らし、顔を歪ませるラナ。微動だにしない背中と、揺れる炎、刃からこぼれ落ちる誰かの血、赤。
 展開される世界、アーレイスという国を舞台にした旅の物語。そのたったひとかけらに過ぎない、様々な要素がまだ足りていない、あくまでおまけの動画だけれど。
 この物語は、白や黒に限らず、無色ではなく、むしろ極彩色の世界が広がっているのだと。それはつまりちゃんと人やポケモンや自然や町がこの物語のうえで息づいているのだと、それがものすごく、いいな、と思えまして。あーちゃんと旅物語じゃないか。皆、生きてる!!!!!と。
 何を今更、でしょ。
 だって、脳内で描いている物語の映像というのはいつも色とりどりのはずなのに。それほどに、色をつけて形にするのはなかなかのパワーがありました。
 生きてる!!!!!
 それを実感しただけでも、この動画には私には実に大きな価値があります。
 作って良かった。
 本当に。

 とはいえ、このたった1分40秒ではこの物語を語りきれるはずがなく。一応フルバージョンも作りたいと考えていますが、ちょっと休んで、やっぱり作ろうという力がまた湧いてきたら、手をつけます。

 最後になりましたが、この動画作成にあたりずっと支えてくれた人がおりました。ラフ動画の時から、何度も何度も進捗を報告しては、褒めてくれて、モチベーションを保たせてくれました。当初、ウォルタ編の途中までしか読んでいないというのにずっと押しつけ続け、しかし最後、完成形を渡した頃、最新話まで読んでくれたという猛者。本当はスペシャルサンクスに個人名として出したかったけど、事情があってやめました。でもきみがいなかったら間違いなくここまで作り上げることはできなかった。とり、ありがとう。
 そして、読者さん。ここを読んでいるかわからないけど。もうツイッターでも言ったけど。
 読まれているからこそ続いてきた物語です。だからあなたが居なければ辿り着けなかった地点です。でもまだ続いていきます。良かったらお付き合いください。

 要約すると、動画を通じて、改めてこの物語の良さが見えたよ~!っていう話です。
 ありがとう動画!

 終わり。

2018年の振り返りと2019年の目標

2018年が終わりますが、(一応)ブログで今年の創作の目標の振り返りと来年の目標をするのが恒例なのでさくっとやりま〜す。

 

そもそも去年は何が目標だったかというと。

f:id:cure121wind:20181231215433j:image

はい(旧ブログより)

この頃は改稿なんて少しも考えてなかったなあ。

だいたいこの一年の目標って達成できないんですけど、今年は成績がいいですね。

長編の更新、静寂の文庫化、どちらも達成できました。

結局更新再開に辿り着くまでに二年もかかってしまいましたが……それでも読んでくださる方がいることにじーんと痺れておりました。本当にありがとうございます。鬱展開で進んでいることは口を紡ぎます。

動画。動画はですね……水面下で進めておりますよ!線画まではいってませんが……。

来年はしろ闇にとって節目の年ですので、自分にとっても今できる最高のものを見せられたらいいなと思っております。

 

というわけで来年の目標は、

 

◯本編キリ編を終わらせる

◯動画を完成させる

 

ですね!

ここで目標に立てるほどではないこまごましたやりたいこともありますが(絵とかね)、二大巨頭としてこれを。どちらもかなり大変なことです。

今年はツイッターから消えてブログに篭ったり、心の浮き沈みの激しい一年でした。企画にも出ず、自分の殻にこもって。創作を再開してからはネットでの自分に多少は自信がついて(創作しているからここにいても許されるような気がして)、後半はマイペースに壁打ち出来ております。

来年、良い年にしたいですね。

いいえ、します。面白いことをしますよ!さあ、キリ編、どんな展開が待っているでしょうね!失意の底にいるラナはどんな選択をしていくでしょう、そしてアメモースは、エーフィは、ブラッキーは。少年たちは、出てくるのか!笑  どうぞお楽しみに!

そういうわけで、今年も大変お世話になりました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします!

まっしろな闇につきまして

 ご無沙汰しております。


 地味に準備を進めていました。長編についてアナウンスをします。


1. ポケノベ、ポケスクで連載している本作品の加筆・修正
2. 自サイトでのまっしろな闇ページの引っ越し
3. 今日、明日あたりでの更新再開

1. ポケノベ、ポケスクで連載している本作品の加筆・修正
 ポケノベの方は11/17時点で全話差し替えました。ポケスクは現在非公開としており、落ち着いたら着手しようと思います。
 以前より何回か言っていることではありますが、一応一話から百話まで大なり小なり修正をかけました。とはいってもあまり大きくは変えてはいません。地味に結構文章削ったのでむしろ簡素になった感じではあります。誤字の修正は勿論のこと、一人称ミスの修正、散見されたポケナビとポケギアのミス(本当に多かった)修正、手癖で多用している単語の修正、鬱陶しい文章は削除したり、一部台詞を削除・追加したり……伏線に直接触れるような部分はそのままに、ブラッシュアップをかけました。今の私としての100%満足できる文章ではないのですが、そうはいっても昔の文にそれなりに愛着もあり、それを殺していくのも寂しいもので、なんだかんだ雰囲気はかなり残してあります。
 それでも長い間いつかはやりたい・やらなければならないと思っていたこと。連載を再開してしまうとなかなかこうも腰を据えて修正に打ち込むということはできないので長いお休みの間に一つ達成できたのは自分の中では大きいです。作業をしながらこれは誰に向けた作業なのだろうと悶々していたのですが、他でもなく読み返す自分のためでありキャラクター達のためなのだよな。生き生きとした世界を描いてあげたい。

2. 自サイトでのまっしろな闇ページの引っ越し
 こちらから飛べます。自サイトのリンクも変えてあります。
 きれいだ。
 というかそもそもこれをするために上記の加筆・修正に本格的に取り組んだわけです。
 ただし、IEではフォントが反映されていないようで、多分見るPC、ブラウザによって大分雰囲気が変わると思います……それは地味にショックなのですが、そもそも自己満足の世界なので……。
 HTMLでちまちまとサイトを構築していた人種でして未だにそれでやってるんですが、一番更新頻度の高いまっしろな闇の自サイト更新が非常に面倒臭い、誤字などの修正はもっと面倒臭いという作業的な欠点がありました。いくつか手順を踏まなければならないので、投稿サイトのように文章をそのまま打ち込んだらそのままネット上に反映される場にしたらどれだけ楽だろうと思ってまして、お休み中に色々模索してました。その末辿りついたのがtumblrです。
 tumblrをご存じの方はわかるとは思うんですが、あれは本来テキストのみのページには向いていないです。が、ビジュアル特化型なので、見栄えが良い。ブログ感覚で投稿可能。リンクも簡単。そして見栄えが良い。単に文章をあげるだけならブログで対応すればいいと思うんですけどね、その方がテキストには優しい場合が多いかと思うので。しかし見栄えが良くなるんですね、tumblr。ブログはいかにもブログ!っていう雰囲気をなかなか消しきれないので(できるのかもしれないけど私のスキルが足りないしそこまで勉強する意欲が無かった)。いいものが見つからなかったということもあり、ブログ案はなしに。形も重視したい人間の業。
 そういうわけでtumblrで良いテンプレートが見つかりまして、非常に良いフォントにも恵まれまして、リンクをうまくできるか、文章は良い具合に読めるかなどなどのあれこれも一応クリアし、決まったわけです。ポケノベと同じくまっしろ背景のシンプルな美しさですが、フォントがね、良いんですよ(※Chromeは。)見栄えは本当に満足した出来です。
 ただ見栄えだけで中身が伴わなければ意味が無い。そういう経緯で、更新ではなく、加筆・修正に踏み切る勇気が出たのでした。
 基本的には投稿サイトで読んでいただいていることは重々理解していますので、自サイトなど100%自己満足でしかありません。自サイト自体遺跡となっているようなものですし……それでもできるだけ作品のことは好きでいたいので、更に好きな姿に進化させました。まだ生きています。
 修正前の過去文は自分の手元と、こっそりと自サイトのどこかからリンクを繋げておこうと思います。愛着はあるので。
 いやしかし、美しい出来映えです。ありがとうtumblr

3. 更新再開
 再び始まる旅。
 言うことは特にありません。作品のことは作品で語ります。
 よろしければ手にとってやってください。


 長い沈黙でしたが、本作品を今後ともよろしくお願いします。

八〜九月の読書記録

・透明カメレオン 道尾秀介

・あの素晴らしき七年 エトガル・ケネット著 秋元孝文訳

・ユージニア 恩田陸

・月と蟹 道尾秀介

チョコレートコスモス 恩田陸


 すっかり忘れていたのだけど八月の記録を書いていなかったようで、とはいえ八月は実際殆ど仕事かアウトプットに徹していてあまり読書をしていなかったような気がする。上記の本も九月ものが多い。

 道尾秀介の月と蟹は一年以上も前にネッ友さんから勧められたのだけれどなかなか機会が無くて、夏の恒例百冊フェアに選ばれていた透明カメレオンがユーモラスな読み応えがあったので良いタイミングだからと思って手に取ったのだった。なんとなく勧められた理由がわからなくもないというか、ざっくりと言ってしまえば子供の不穏な物語は私の好むところで、胸がどきどききりきりと痛むのを感じながら読み進めた。道尾秀介、大昔、中学生くらいの時に流行った向日葵の咲かない夏にしか読んだことがなかったのだけれど、当時の私には難解でどうしてこれが流行ったのかよくわからないまま、みんなには内容が理解できるんだろうかとちょっぴり悲しい気持ちになりながら、なんとなく長いことその時のぼんやりとした苦手な名残があった。今読んだら向日葵の咲かない夏にももう少し理解できるのかしら、などと。面白かった、また読み返したくなる本でした。